Service

MROCの基礎

MROCを成功させるためには

MROC(Market Research Online Community)は、専用のコミュニティを活用して、顧客や生活者の心の奥にある「深層欲求」=「インサイト」を発掘するための調査手法です。1週間程度から、長い場合は1年程度時間をかけて、調査対象者と接触を続けていきます。ここではMROCの理解を深めていただくための基本事項を説明します。

MROCとは

特定の商品、サービス関して関心の高い人々がコミュニティ上に集い、相互交流(インタラクション)を通じて自然な流れで会話を行い、参加者の会話や意見をListening(傾聴)することで、インサイトを探索するリサーチ手法です。

消費者のインサイト(深層欲求)を抽出するリサーチ手法

オンライン上で「商品・企業・ブランド等に詳しい人や興味のある人」を集めて、「クローズド」な「マーケティングリサーチ専用のコミュニティ」を構築し、「生活者×生活者」、「企業⇔生活者」の対話の場を設定。そのコミュニティの中で 「定性調査(ディスカッションほか)」 と 「定量調査(アンケートなど)」を組み合わせ、繰り返し進めることで、消費者のインサイト(深層欲求)を抽出する、リサーチ手法です。

MROCは「知りたいコトを聞く(Asking)」ではなく、「知るべきコトを会話の中から見つける(Listening)」

従来の調査は、調査主体の知りたい事を定量的、定性的に取得するのには十分な結果を得ることができました。しかし、ここで得られるのは調査主体が知りたいこと、聞きたいことの確認であり、生活者の頭の奥底にあるさらに深い言葉や気持ち(心の声・深層欲求)を知るには十分とは言えませんでした。

MROCは対象者同士のコミュニケーションという刺激から、知りたいことを聞く調査ではなく、知るべきことを見つける調査です。対象者同士の会話から生まれる言葉は対象者自身の新たな気づきにつながり、こうしたやり取りにじかに触れることにより、インサイト発掘につながるヒントを見つけ出すこともできます。

MROCシステム

システム選定時のチェックポイント

MROCシステムで重要なポイントは〈調査機能〉と〈操作性〉ですが、加えてシステムの〈安全性〉も必ずご確認ください。

  • MROCシステムの開発元企業の業容についてチェックしましょう。
  • MROCシステムの著作権、ソースコードに関する権利は誰が保有しているかチェックしましょう。
  • システムの保守・運用元がプライバシーマーク等の個人情報保護の認証を得ているかチェックしましょう。
  • 重要な個人情報を格納するシステムのセキュリティ管理体制・サーバー運用を自社で行っているか保守体制についてチェックしましょう。

MROCシステム「Real Insight」について

コントロールテクノロジーが展開する「Real Insight」は国内で最多の導入実績を誇るMROC調査専用システムです。当社が蓄積したノウハウを体系化しMROC運営で必要な機能をすべて実装しました。高機能・多機能でありながら〈シンプルな使いやすさ〉を追求したシステムです。技術者集団であるコントロールテクノロジーだからこそ実現できるさまざまな便利機能が搭載されています。

調査企画・設計

MROC調査の肝は、調査の企画設計にあります。

通常数週間~数ヶ月かけて実施するMROCにおいて、実施途中からコミュニティの雰囲気や方向性を変えることはとても難しく、それゆえ、事前の企画設計は重要なポイントです。調査目的の明確化、深堀りするパート、コミュニティを盛り上げるコンテンツ、コミュニケーションの手法、トピックを展開する順番などを企画設計段階で熟考する必要があります。そのためにはまず、現状の課題と仮説を整理し、その検証方法をしっかりと吟味する必要があります。

もちろん企画を細かく詰めずあえてラフな企画設計でMROCを実施することは可能です。しかし、当社ではできる限り企画設計に注力し事前の下準備を行うことを推奨しています。

モデレーション

MROC調査でのグループインタビューのモデレーティングは、対面でのグループインタビューとは、ノウハウが大きく異なります。

従来の対面グループインタビューの経験豊富なモデレーターが、MROC調査にも適任であるとは限りません。参加者に的確な質問を投げかけて彼らの意見を上手に吸い上げていくことはもちろん、いかにコミュニティを盛り上げ、参加者同士の交流をうながし、飽きずに継続して調査に参加してもらうかは、MROC調査の実施にあたって運営面で注意すべきポイントです。

通常の対面グループインタビューのモデレーティングにおける豊富なノウハウは大量に蓄積されております。加えてオンライングコミュニティの運営や盛り上げ方、またコミュニティにありがちな炎上をどう回避していくか、リスク対策のノウハウも蓄積しながら常に最善のコミュニティ運営とモデレーティングを心がけましょう。

MROCのモデレーティングは決められた形式・シナリオに従ってただ運営を行うだけではなく、モデレーティング中に得られたフィードバックを元にリアルタイムで仮説を検証・再構築しながら調査を進めていきます。モデレーターに求められる役割も高度化しています。

レポーティング

調査結果を商品開発、アイデア抽出、戦略構築に生かすためには、調査結果を正しく分析する必要があります。

MROCのレポーティングにおいては従来のレポーティングと異なる点が多数あり、特に次の5点に留意したレポーティングを心がけましょう。

  1. 大量のテキストデータ
  2. 長期間にわたるユーザー観察によるユーザー心理の変化
  3. 調査参加者同士のコミュニケーション
  4. 同一調査内に定量データと定性データが存在する
  5. インサイトを発掘するためのヒント、もしくはインサイトを示唆するコメントの抽出

MROCにおいて各調査会社、コンサルティングファームの大きな特色が出るのがこのレポーティングです。

次につながる戦略構築のためのレポーティング

インサイトを見つけ、その後の事業戦略、商品開発、アイデア抽出に生せるレポーティングを心がけましょう。

テキスト分析

コミュニティを活用した調査においては大量のテキストデータが書き込まれます。それらは大変有用な情報でありながら、分量が多いため、時として分析にとても手間取ることがあります

Real Insightは、テキストを分類するための「タグ付け機能」や「検索機能」を実装し、大量の文字データを効率的に分類・分析できるシステムとなっています。また、大量の書き込みコメントは「キーワード」、「人物」、「プロフィール」、「時系列」などさまざまな切り口でソートし、必要な情報だけを効率的にダウンロードすることが可能です。

ワークショップ

「MROCを実施したのだけどインサイトが見つからない」。こんなことありませんか?

インサイトはどこにあるのか?

インサイトは、MROC参加者の発言の中ではなく、リサーチャーやマーケッターの頭の中にあります。ユーザーの声はインサイトを発掘するうえでのヒントはくれますが、インサイトそのものはワークショップを通してリサーチャーやマーケッターが発掘するものです。MROCを実施した後はワークショップの実施を推奨しています。

研修サービス

MROCシステムの高度化

新商品開発、コンセプトテスト、生活実態・行動観察などあらゆるマーケティングシーンでMROCの活用が増加する一方、より効率的なMROC運用のための機能開発が急務となっております。コントロールテクノロジーはリサーチ会社やメーカーのマーケティングリサーチ担当者の声を常にヒアリングし、必要な機能開発を常時行っています。

MROCシステムの利用方法

当社では各業界別、製品別のMROCのモデレーションメソッドや分析メソッドを理解し、それらに応じたMROCシステムの利用方法をご提案します。Real InsightはMROCだけでなく、他にも日記調査、画像投稿調査、動画投稿調査などにもご活用いただけます。状況や課題に応じたご提案をし導入に必要なシステム研修を行います。

Real Insight導入研修

Real Insightの基本設定、基本的な活用方法を学んでいただけます。

Real Insight上級者研修

Real Insightのシステムの利用方法・運営方法を学んでいただけます。

MROCを行う上ではシステム面のオペレーションも必須となります。当社のReal Insightを実際に使っていただきながらシステム運用方法を習得していただきます。またオプション機能である、ポイント機能、バイアス機能、スクリーニング機能等の高度なシステム利用についても学んでいただけます。

日記調査・動画調査研修

Real Insightを活用した日記調査や動画調査など画像や動画を活用したエスノグラフィックリサーチを運営していくための方法を学んでいただけます。

標準的なMROCの運営プロセスに従った運営を推進できるという前提知識が必要となります。その上で、長期間の調査を運営していくためのシステム利用方法、参加者の入れ替え、動画調査実施時のオペレーションなどを学んでいただけます。

テンプレート販売

調査に必要な各種テンプレートを販売しております。

フローサンプル
実際の案件を想定したMROCフローのサンプル
報告書サンプル
弊社で実施したテスト調査の報告書サンプル
実施結果サンプル
弊社で実施したテスト調査の結果データ